運動器疾患に対する標準化された評価法の習得
運動器標準評価学 岐阜県理学療法士会主催講習会
理学療法は、基本的動作である寝返りから立ち上がり、歩行を訓練するものではなく、基本的動作能力を阻害する因子を予防改善するものであり、純然たる医療です。
今日、多くの理学療法士は個人の責任において様々な素晴らしい治療技術の習得に励んでいることと思います。
専門職には高度な知識や技術が必要とされており、運動機能を対象にする私たち理学療法士にも、解剖学や運動学に関する深い知識と、これに隣接する多くの分野の知識が求められ、さらに熟練した専門技術が要求されています。
多数の支持を得て普及が進んでいる治療技術には、相応の意義があることは間違いありません。
ですが、その適応の判断はどうされているでしょうか?
組織や病態に応じた治療技術の選択は、特異的な理論ではなく解剖学と運動学に基づいた標準的な評価によって適切に行われるべきだと私たちは考えます。
運動器に関わる理学療法士に共通する評価が行われていたならば、手技は様々でも同じ目的の治療が選択されるはずです。また、そうならなければ専門職としては認められないのではないでしょうか。
理学療法は、一流のシェフや演奏家と同様に極めて創造的な仕事であり、ものづくりの匠の技(職人技)に似ています。免許があれば誰でも同じではなく、疾患や症状に対応した様々な評価技術・治療技術の習得に努めなくてはならず、現役でいる限り学び続けるものです。
運動機能の専門家である理学療法士は,基本的な知識と技術は絶対に習得しなければなりませんし、さらに経験が必要です。安全で効果的な治療手技を選択するためには、患者の訴える症状の原因を特定し、運動機能障害の全容を理解することが必要です。
それは特殊な理論に基づく特異的な検査ではなく、解剖学と運動学で全て説明のつく評価が標準化されなくてはなりません。運動器を対象にする理学療法士の誰もが共通する評価を実施することが、一定水準の良質な理学療法を提供するためにも必要だと信じます。
【患者の訴えの原因を明らかにして、期待に応えられる治療技術を選択する】
その前提となる「運動器疾患に対する標準化された評価法」の普及と習得を目的として活動しています。
当協会の講習会参加資格について
当協会の講習会は運動器における評価知識と技術向上の習得による運動器の専門家育成を目的としているため、理学療法士(PT)を対象としておりますが、運動器評価にご興味のある医師(Dr)の資格をお持ちの方もご参加いただけます。
お知らせ
運動器理学療法評価学のご紹介
・ 「評価総論」では評価の概略を述べたうえで、基本的な原則を解説します。
・ 「各論」では関節毎に評価の原理原則を習得します。
・ 「各論」を受講する場合には、事前に「評価総論」を視聴して下さい。(この「評価総論」が全ての「各論講義」の基礎となります)
・ スケジュールは変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・ 各論(実技・講義)は、前提講義「評価総論」を前提に進行いたします。各論受講にあたり、事前に「評価総論」をご視聴ください。
・ ポイント申請に関して、当日は日本理学療法士協会のアプリを使用します。当日までにダウンロードお願いいたします。
・ 申込者の自己都合によるキャンセルは、いかなる理由があっても返金は致しかねます。予定をよくご確認のうえお申し込みください。
・ 対面もしくは Zoom ウェビナーを用いたオンラインセミナーとなります。対面の場合は現地開催、オンラインの場合は後日申込者へ送付する URL からログインし、パソコンもしくはスマートフォン・タブレット端末等にてご視聴ください。(スマートフォン・タブレット端末での視聴には、アプリの事前インストールが必要です)
・ 受講決定者には、事前に Zoom の入室方法や視聴方法、受講における諸注意を記した受講マニュアルを配信いたします。受講までにご確認いただき、ご準備ください。
・ オンライン環境にかかる整備や接続に関する諸経費等は、各自で準備・ご負担ください。
・ 講習会中の接続障害等に関して、当日問い合わせ窓口はお伝えいたしますが、受講者の接続環境に起因する障害には本会として十分に対応致しかねますことをご了承ください。
・ 各開催日程(実技は1日間、講義は2日間すべて)にご参加いただくことがポイントの付与対象となります。
・ 接続障害等を含め、「遅刻・早退・累積 6 分/日以上の中抜け」はポイントの付与対象外となる可能性がありますことをご了承ください。
・ 講習会資料は電子データにて事前に配布いたしますが、お申込み時の著作権・情報保護に関する誓約をいただいた方にのみ配布することをご了承ください。
・ 当日映写する内容の録音、録画、写真撮影はご遠慮ください。また、アーカイブ配信等はございません。
評価が大事!と思いながらも実臨床で躓くことも多く、治療手技に傾倒する時期もありました。
講習会を受講してからは、今まで以上に自信を持って病態を評価できるようになったと実感しています。
講師の林寛先生が当たり前のように実践されている評価法やクリニカルリーズニング、僕にとっては驚愕の内容ばかりで、ワクワクすると同時に勉強不足も痛感しました。
しっかりと復習しながら、一症例を大事に、今後も臨床や勉強に励みたいと思います!
大変勉強になりました。
早速臨床で使っています。
治療編もうけてみたいです。
今回も大変貴重な講習会をありがとうございました。
評価内容は大変勉強になり、職場でも早速実践しております。
ぜひ、治療編も受講できたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。
貴重なご講義、ありがとうございました。横靭帯や翼状靭帯の評価等、早速練習します。
とても手厚い対応と濃い内容で、大満足のセミナーでした。林先生、運営の皆様、ありがとうございました。
大変勉強になりました。
関節内と関節外の鑑別が難しいと感じました。
受講生の声